金歯も資産としての価値がある!買取してもらうには?

かつて治療で使われた金歯や、ご家族が遺された金歯が、引き出しの奥に眠っていませんか?実は、これらの金歯は単なる思い出の品ではなく、貴金属としての価値を持つ「隠れた資産」である可能性があります。近年、金の価格が高騰していることもあり、不要になった金歯を売却して思わぬ収入を得る方が増えています。しかし、いざ金歯を売ろうと思っても、「どこで売れるの?」「どうすれば高く売れるの?」「注意すべきことは?」など、様々な疑問が浮かぶことでしょう。この記事では、金歯がなぜ価値を持つのかという基本的な知識から、売却する際の準備、信頼できる業者の選び方、そして少しでも高く売るための実践的なテクニックまで、金歯の売り方に関する情報を網羅的に解説します。正しい知識を身につけ、あなたの大切な資産を賢く現金化するための一歩を踏み出しましょう。

金歯はなぜ売れる?その価値の秘密

「古い金歯が売れるなんて本当?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、金歯には貴金属としての確かな価値があります。その価値の源泉となるのは、金歯に含まれる「金」そのものです。

金歯に含まれる「金」の種類と純度

歯科治療で用いられる金歯は、純金(24金)ではなく、他の金属と混ぜ合わせた金合金で作られているのが一般的です。これは、純金が非常に柔らかく、噛む力に耐える強度や耐久性が求められる歯科材料としては不向きなためです。金歯によく使われる金合金には、金の含有率によって以下のような種類があります。
•K18(18金): 金の含有率が75%。比較的純度が高く、変色しにくいのが特徴です。
•K14(14金): 金の含有率が約58.5%。強度と経済性のバランスが良いとされます。
•K10(10金): 金の含有率が約41.7%。より硬度が高く、比較的安価な場合があります。
•歯科用金銀パラジウム合金: 金の含有率はK18などより低いですが、銀やパラジウムなど他の貴金属も含まれており、これらも買取の対象となることがあります。
これらの金合金に含まれる金の純度が高ければ高いほど、そして金歯自体の重量が重ければ重いほど、その価値は高まります。古い金歯であっても、これらの貴金属が含まれている限り、買取の対象となるのです。

金の価格と金歯の買取相場の調査

金歯の買取価格は、主に「その日の金の買取相場」と「金歯に含まれる金の純度および重量」によって決まります。金の価格は、国際的な市場で日々変動しており、経済情勢や為替レート、需要と供給のバランスなど、様々な要因の影響を受けます。そのため、金歯を売るタイミングによって買取価格も変わってきます。
買取業者は、預かった金歯から金以外の金属や付着物を除去し、含まれている金の純度(カラット)と正確な重量を測定します。そして、その日の1グラムあたりの金買取価格に、測定された金の重量を掛け合わせ、そこから手数料を差し引いた金額が最終的な買取価格となるのが一般的です。例えば、K18の金歯であれば、当日のK18の1グラムあたりの買取価格×金の重量(グラム)で計算されます。正確な純度や重量が不明な場合でも、専門の業者であれば分析装置を用いて適切に評価してくれます。

金歯を売る前に知っておきたい準備と注意点

金歯を少しでも有利に、そして安心して売却するためには、いくつかの準備と注意点があります。これらを事前に知っておくことで、トラブルを避け、納得のいく取引に繋げることができます。

金歯の取り外しは歯科医院で

まず最も重要なことは、現在お口の中に入っている金歯を自分で無理に取り外そうとしないことです。ご自身で外そうとすると、残っている歯や歯茎を傷つけたり、金歯自体を損傷させて価値を下げてしまったりする危険性があります。金歯の取り外しは、必ず歯科医師の診断のもと、歯科医院で行ってもらうようにしましょう。治療の一環として金歯を外した場合、通常は患者様に返却されますので、その際に受け取り、売却を検討することができます。また、遺品整理などで出てきた金歯の場合も、歯科医院に相談すれば、付着物の除去などについてアドバイスをもらえることがあります。

歯やセメントなどの不純物の除去

金歯には、歯根の一部や歯科用セメント、プラスチック(レジン)といった金以外の不純物が付着していることがほとんどです。買取業者は、これらの不純物を取り除いた上で、金の純度と重量を正確に測定して査定額を算出します。多くの専門業者では、この不純物の除去作業を無料で行ってくれますが、業者によっては除去費用がかかる場合や、不純物が付いたままだと正確な査定が難しく、買取価格が低めに見積もられることもあります。自分で無理に不純物を取ろうとすると金歯を傷つける可能性があるため、基本的には業者に任せるのが安心ですが、事前に業者に確認し、可能であれば歯ブラシなどで簡単に落とせる汚れ程度は清掃しておくと良いでしょう。

信頼できる買取業者を見極める

金歯の買取を依頼する業者は慎重に選ぶ必要があります。まず、その業者が古物営業法に基づく「古物商許可」をきちんと取得しているかを確認しましょう。許可番号は通常、ウェブサイトや店頭に明示されています。また、査定方法の透明性も重要です。目の前で金歯の重量を計測し、金の品位(純度)を分析・説明してくれる業者や、当日の金相場を明示してくれる業者は信頼性が高いと言えます。手数料についても、どのような名目でどれくらいかかるのか、事前に明確に説明してくれるかを確認しましょう。ウェブサイトの口コミや評判、長年の営業実績なども参考になりますが、最終的には複数の業者を比較検討し、納得できる説明と対応をしてくれる業者を選ぶことが大切です。

金歯をより高く売るためポイント

少しでも金歯を高く売るためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。これらを意識することで、最終的な手取り額が変わってくる可能性があります。

複数の業者で相見積もりを取る

これは金歯に限らず、不用品を高く売るための最も基本的なテクニックです。複数の買取業者に査定を依頼し、提示された査定額や手数料、その他の条件を比較検討することで、最も有利な条件で売却できる可能性が高まります。業者によって査定基準や手数料体系、得意とする貴金属の種類などが異なるため、1社だけの査定で即決せず、少なくとも2~3社からは見積もりを取ることをお勧めします。手間はかかりますが、納得のいく価格で売却するためには重要なプロセスです。

金相場が高いタイミングを狙う

金の価格は日々変動しています。金相場が高い時期に売れば、当然ながら買取価格も高くなる傾向にあります。新聞やインターネットなどで金価格の推移をチェックし、比較的相場が高いと思われるタイミングで査定に出すのも一つの方法です。ただし、金相場の先行きを正確に予測することは専門家でも難しく、高値を待ちすぎるとかえって売り時を逃してしまう可能性もあります。あくまで参考程度とし、ご自身の売却したいタイミングや、他の要素(業者の信頼性など)とのバランスを考えて判断することが大切です。

少量でもまとめて売る

もし金歯以外にも不要な貴金属(古い指輪、切れたネックレス、片方だけのピアスなど)があれば、それらも一緒にまとめて査定に出すことを検討してみましょう。買取業者によっては、複数の品物をまとめて売ることで、一点あたりの査定額を多少上乗せしてくれたり、手数料を割引してくれたりする場合があります。また、金歯一点だけでは査定額が低く、売却を躊躇してしまうような場合でも、他の貴金属と合わせることで、ある程度のまとまった金額になり、売却の決断がしやすくなることもあります。

まとめ

不要になった金歯は、適切に売却することで思わぬ臨時収入となる可能性を秘めた「貴金属資産」です。その価値は、含まれる金の純度や重量、そして日々の金相場によって決まります。安全かつ高値で売却するためには、まず歯科医院で金歯を安全に取り外してもらい、信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。歯科金属買取専門業者や貴金属買取店、オンライン買取サービスなど、それぞれの特徴を理解し、複数の業者で相見積もりを取ることをお勧めします。また、付属品の有無や品物の状態も査定に影響するため、できる範囲での準備も心がけましょう。この記事で得た知識を活かし、ご自身の金歯を納得のいく形で価値あるものへと変えてください。


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