美容師・理容師必見!自分にピッタリのシザーを選ぶポイント

シザーは美容師・理容師の命とも言える必須アイテムです。何十人ものお客様の髪を扱う中で、シザーの使い心地の良し悪しは施術の質に大きく影響します。だからこそ、自分に合った一本を慎重に選ぶことが大切です。シザーは数千円から10万円以上まで幅広く、初めて選ぶ方は何を基準に選べばよいのか迷うことでしょう。そこで今回は、失敗しないシザー選びのポイントを、基本から詳しく解説していきます。

シザーを選ぶポイント


美容師・理容師にとって、シザーは腕の延長線上にある大切な道具です。毎日使う道具だからこそ、自分にピッタリの一本を見つけることが上達への近道になります。シザーを選ぶときは、長さ、ハンドル、刃の形状、材質など、様々な要素が関係してきます。手の大きさや普段のカットスタイル、お客様の層によっても最適なシザーは変わってきます。まずは基本的な選び方のポイントを押さえて、自分に合ったシザー選びをしましょう。ハサミ選びに失敗しないために、それぞれの特徴をしっかり理解することが大切です。

刃長のインチ


シザーの長さは、手のサイズとカットスタイルに合わせて選びます。美容師の場合は、まず左手の中指の第二関節から指先までの長さを測り、その長さに近いインチ数を基準にします。標準的な長さは、女性のお客様が中心なら5.5インチ、様々なスタイルに対応するなら6インチがおすすめです。ショートヘアやボブなど繊細な作業が多い方は、コントロールしやすい短めを選びましょう。一方、理容師の場合は6.5〜7インチの長めが一般的です。刈り上げやフェードカットなど広い面積を一度に切ることが多く、コームを使用する機会も多いためです。長めのシザーなら一度に多くの毛束をカットでき、作業効率も上がります。用途に応じて使い分けられるよう、複数の長さを持っておくのもよいでしょう。

ハンドルの形状


シザーのハンドルは、メガネ、オフセット、3Dの3種類が主流です。メガネハンドルは、左右対称で動刃と静刃が同じ位置にある最もオーソドックスな形状。様々なカット技法に対応でき、初心者の技術習得にも向いています。オフセットハンドルは、親指側が内側にある設計で、手の形に沿って作られているため疲れにくく、長めのシザーとの相性が抜群です。ただし細かな作業には向きません。3Dハンドルは立体的なひねりを加えた最新型で、手へのフィット感が特徴です。値段は高めですが、長時間の施術でも疲れにくいため、経験を積んでからのステップアップとしておすすめです。

刃の形状


シザーの刃は、主に直刃、柳刃、笹刃の3種類があります。直刃は真っすぐな刃線で、ラインを出しやすく毛を逃がしにくいため、ブラントカットや刈り上げに適しています。柳刃は緩やかな曲線を描く刃で、最も汎用性が高く、様々なカットに対応できます。笹刃は大きくカーブした刃で、毛を逃がしながら切れるため、ドライカットやスライドカット時の質感調整に向いています。目的に応じて使い分けることで、より理想的な仕上がりを実現できます。

材質


鋼は昔から使われている伝統的な材質で、切れ味は抜群ですが、さびやすい欠点があります。ステンレス鋼は、さびにくく手入れが簡単な反面、切れ味の持続性に劣ります。コバルト鋼は、適度な切れ味と耐久性を兼ね備え、一般的なシザーに多く使われています。ハイス鋼は硬度が高く、耐久性に優れていますが、やや力が必要です。ステライトは、コバルトを多く含む特殊合金で、切れ味と耐久性のバランスが良く、長期使用に適していますが、価格は高めです。

試し切りをして選ぶ


シザーの良し悪しは、実際に使ってみないとわかりません。カタログやネットでの情報だけでなく、必ず試し切りをしてから選びましょう。切れ味、重さ、開閉時の感触、手になじむかどうかを確認します。自分の普段のカット技法で試してみることが大切です。また、カットする髪質や量によっても使い心地は変わってきます。信頼できる販売店で、じっくりと試し切りをしながら選ぶことをおすすめします。

価格で選ぶのはNG


シザーの価格は数千円から10万円以上まで幅広く、つい価格だけで判断しがちです。しかし、高額なシザーが必ずしも自分に合うとは限りません。シザーの価格を決める要素は、職人の技術や材質、仕上げの精度など様々です。特に手作業による仕上げの違いは、見た目の美しさだけでなく、メンテナンス性にも影響を与えます。まずは自分の技術レベルや用途に合ったシザーを選び、慣れてから徐々にグレードアップしていくのがおすすめです。

美容師・理容師として持っていたいシザーの本数は?


プロとして必要なシザーは、基本的なカット用シザーを2〜3本、カット率の異なるセニングを3本程度、そしてスライドやストローク用のカーブシザーを2〜3本用意するのが目安です。理容師の場合は、これらに加えて荒刈り用セニングも必須アイテムとなります。これだけの本数があれば、あらゆるスタイリングにも対応できます。また、シザーは定期的な研ぎやメンテナンスが必要な道具です。作業を止めることなくスムーズに施術を続けるためにも、予備のシザーを持っておくことで安心して仕事に取り組むことができます。

まとめ


シザー選びに正解は一つではありません。手の大きさ、得意なカットスタイル、お客様の層など、様々な要素を考えながら、自分にピッタリの一本を見つけることが大切です。初めてシザーを選ぶ方は、経験豊富な専門店のスタッフに相談するのがおすすめです。試し切りをしながら、実際の使い心地を確認し、長く付き合える一本を見つけましょう。また、定期的なメンテナンスも大切なので、アフターフォローの充実した信頼できる専門店を見つけることが、プロとして長く活躍するための近道になります。


>>シザー買取についての詳細はこちら<<