【修理実績】Pt900 ダイヤリング 0.02ct 変形補正

本日は、先日ご依頼いただいたプラチナ900ダイヤリングの修理事例をご紹介します。今回のご相談内容は、リングが大きく変形してしまい、指にはめることができなくなった状態でした。リングが歪んだままでは使用できないため、日常的に身につけられるよう再び形を整える作業を行いました。

↓ご依頼時の状態↓

↓修理完了↓

【Pt900 ダイヤリングの特徴と修理の難しさ】
プラチナ900は純度が高く、強度としなやかさを併せ持つ素材です。しかし、強い力が加わると変形してしまうことがあり、特に細身のリングは曲がりやすい傾向があります。さらにダイヤが留まっているデザインの場合、力を加えると石座に負担がかかるため、修理には高度な技術と繊細な調整が必要となります。今回もダイヤの留め部分に影響を与えないよう、丁寧に金属を戻す工程を重ねました。

【修理工程のポイント】
リング全体を慎重に整える際、内側にある刻印が薄くなる、もしくは完全に消えてしまう可能性がある点が大きな課題でした。お客様の大切なリングであるため、刻印をできる限り残すよう配慮しながら矯正を進めました。最終的には完全な真円には戻せませんでしたが、実際に指輪として使用できる状態まで修復することができました。

【Pt900 ダイヤリングにまつわるFAQ】
Ｑ．リングが大きく変形してしまった場合でも直せますか？
Ａ．変形の程度やデザインによりますが、使用できる形に戻せる可能性は高いです。ただし完全な真円に戻すことは難しいケースもあります。
Ｑ．修理をすると刻印は消えてしまいますか？
Ａ．強い力を加える矯正を行う場合は刻印が薄くなったり消える場合があります。残したい刻印がある場合は、事前にご相談いただくと配慮が可能です。
Ｑ．ダイヤが取れてしまうリスクはありますか？
Ａ．石座に負担がかかるため、場合によってはリスクがあります。そのため修理前に状態を確認し、適切な方法を選んで施工します。

今回の修理では完全に元通りにはできませんでしたが、リングとして再び使える状態に仕上げることができました。大切なお品物をこれからも長く愛用いただけるようにするため、当店ではひとつひとつの修理に真摯に取り組んでいます。プラチナやゴールドのリングは日常の衝撃や長年の使用で変形することがありますが、適切な修理を行えば再び使えるように整えることが可能です。

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