果実のような美しさマンダリンガーネットとは?その魅力とは?

「美しい宝石を手に入れたい」と思っている方の中には、ガーネットという宝石の名前を一度は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。誕生石の一つとして比較的メジャーな宝石であるガーネット、実際はどんな宝石なのか知っていますか。ガーネットの中でもマンダリンガーネットは、その独特なオレンジ色と希少性から、多くの人を魅了しています。この記事では、マンダリンガーネットの魅力や特徴、歴史などを詳しく紹介します。マンダリンガーネットの魅力に触れてみてください。

マンダリンガーネットの魅力


マンダリンガーネットは、その鮮やかで美しいエネルギッシュなオレンジ色で多くの人々に愛されています。ここでは、その名前の由来や宝石としての魅力、色の特徴、石言葉、価値が上がるポイントについて詳しく説明します。

マンダリンガーネットの名前の由来


マンダリンガーネットとはスぺサルティンガーネットの一種で、まるでマンダリンオレンジのような美しい色合いをしていることからマンダリンガーネットと呼ばれています。スぺサルティンガーネットという名前は発見されたドイツ、バイエルンのスペサルト地方に由来しています。
スぺサルティンガーネットの中でもマンダリンオレンジやタンジェリンのような黄色からオレンジ色の色味のものをマンダリンガーネットと呼んでいます。

マンダリンガーネットの宝石としての魅力


マンダリンガーネットの最大の魅力は、その鮮やかで美しいオレンジ色にあります。他の宝石にはない独特の色合いは、太陽の光を思わせる温かみと活力に満ちています。
マンダリンガーネットの色は、鮮やかなオレンジ色から赤みがかったオレンジまでの幅広い範囲を持ちます。この色は、含まれるマンガンと鉄によって生まれます。特に、濃く鮮やかなオレンジ色のものは非常に希少で高価です。またこの色味は濃さを増しても暗くなりません。
まれに原石由来のクラックというひび割れがありますが、クラックは光が当たることで複雑な輝きを照り返します

マンダリンガーネットの石言葉


マンダリンガーネットの石言葉は「裕福」「勝利」「絆」「努力の開花」です。この宝石を身につけることで、持ち主にエネルギーと創造力をもたらし、情熱的な行動をサポートするとされています。また、心のバランスを保ち、ポジティブなエネルギーを引き寄せる効果も期待されます。
ガーネット自体が「実りを象徴する石」とも言われ、夢や目標に向けて頑張っている人を成功へ導く石とも言われています。そのため、受験勉強や就職活動だけでなく、恋の成就のお守りとしても効果があるとされており、人気が高いです。大切な人と一緒に身に着けることで絆を高める石とも言われています。

マンダリンガーネットの価値が上がるポイント


マンダリンガーネットの価値は、その色の鮮やかさや透明度、サイズによって決まります。特に、鮮やかなオレンジ色で透明度の高いものは非常に高価です。また、内包物が少なく、カットが美しいものほど価値が高くなります。ガーネットはインクルージョンと言われる内包物が入っているものが多く、完全に透明のものを見つけるのは難しい宝石です。さらに、大きなサイズのマンダリンガーネットは希少であり、その分価値も高くなります。

マンダリンガーネットの産地


マンダリンガーネットの主な産地は、ナミビア、マダガスカル、ナイジェリア、タンザニアなどです。特に、ナミビアのスペサルティンガーネットは高品質のマンダリンガーネットを多く産出することで知られています。他にも、ブラジル、ミャンマー、アメリカなどでも発掘されています。数少ないヨーロッパ原産の方遺跡ですが、スペサルト地方での商業的採掘は史実としてありません。

マンダリンガーネットの歴史


マンダリンガーネットは比較的新しい宝石です。ガーネット自体の歴史は古く、様々な伝説が残っています。中世では血のようなガーネットの色合いから、「怪我をせずに帰還できる」とされ、戦地に赴く際にお守りとされてきたそうです。
スペサルティンガーネット自体は1797年に発見されています。発見されたのはタンザニアで、その際は現地の方から「マラヤガーネット」と名付けられていました。その後、1832年にドイツ、バイエルンのスペサルト地方で発見され、「スペサルティンガーネット」と呼ばれ、最初の発見から約200年後に、ナミビア産のスペサルティンガーネットが出たときに、「マンダリンガーネット」という呼び名が広まりました。その美しさと希少性から急速に人気が高まり、特に、2000年代以降はコレクターズアイテムとしても注目されるようになりました。
日本でも徳川時代から装身具の装飾用素材として利用されていましたが、日本産のマンダリンガーネットは純粋種ではなかったようで鮮やかなオレンジ色ではなかったようです。

鉱物としてのマンダリンガーネット


マンダリンガーネットは、ガーネットグループに属する鉱物の一種です。化学組成は、マンガンとアルミニウムを主成分とするケイ酸塩鉱物で、化学式はMn3Al2(SiO4)3です。その硬度はモース硬度で7から7.5と比較的高く、ジュエリーとしての耐久性も十分です。また、その比重は4.12から4.20で、屈折率は1.79から1.81です。
カラーバリエーションの多いガーネットは共通して「アルミニウム珪酸塩+α」という化学組成がありますが、マンダリンガーネットの場合は、α部分がマンガン元素の時だけマンダリンガーネットの最大の特徴である美しいオレンジ色になります。

誕生石としてのマンダリンガーネット


マンダリンガーネットが属するガーネットは1月の誕生石として指定されています。マンダリンガーネットとしては独立した誕生石としては認められていませんが、ガーネットはマンダリンガーネット以外にも様々なカラーや種類が存在するため、1月生まれの人にとっては選択肢の一つになるでしょう。
ガーネットは結晶の形が12面体や24面体という整った形状で自然に生み出されることから、1番目の誕生石として指定されたと言われています。
マンダリンガーネットはエネルギーと創造性を象徴する特別な宝石と言われていることから、特に、情熱と創造力を象徴する石として、特別な記念日や贈り物として選ばれることが多いです。

まとめ
マンダリンガーネットは、そのユニークなオレンジ色と希少性から、多くの人を魅了する宝石です。ナミビアやナイジェリアなどが主な産地であり、スペサルティンガーネットという鉱物の一種です。1990年代に発見され、現在では希少性の高い高級宝石として人気があります。ガーネットの一種ではありますが、独立した誕生石としては認められていません。しかし、1月生まれの人にとっては、特別なエネルギーと創造性のシンボルとなる宝石です。美しい宝石を探している方は、ぜひマンダリンガーネットを検討してみてください。