ダイヤモンドの「蛍光性」とは?買取前に知っておきたい基礎知識


ダイヤモンドの買取について調べていて「蛍光性」という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ダイヤモンドの買取では、蛍光性が価格に影響することがあるため、あらかじめ理解したうえで業者への売却を検討する必要があります。今回は、ダイヤモンドにおける蛍光性の基礎知識を解説しますので、買取を検討している方はぜひ参考にしてください。

ダイヤモンドの「蛍光性」とは

まずは、ダイヤモンドの蛍光性とはどのようなものなのか解説します。

ダイヤモンドの発光色のこと

ダイヤモンドの蛍光性とは、「発光色」のことです。ダイヤモンドは、紫外線やX線などを照射すると、青っぽい色や黄色っぽい色味の発光色が現れるという特性があります。ダイヤモンドの品質によって発光色の色味の強さが異なる傾向にあり、色味が強いほどに低品質、色味が弱いほうが高品質と判断されることが多いです。

ちなみに、ダイヤモンドの蛍光性は、鑑定書にも記載があり「蛍光性(FLUORESCENCE)」という項目で品質に関する情報が記されています。

天然ダイヤモンドであることの証

ダイヤモンドの蛍光性は、天然のダイヤモンドであることを示す証です。蛍光性は天然のダイヤモンドにしか見られない現象であり、人工ダイヤモンドとして知られるキュービックジルコニアなどに紫外線やX線を照射して発光色は現れません。天然のダイヤモンドであるか人工のダイヤモンドであるか見極めるにあたって、蛍光性は最も重要な現象と言えるでしょう。

ダイヤモンドの「蛍光性」と買取価格の関係

一般的にダイヤモンドの蛍光性と買取価格は関係すると考えられています。実際に、蛍光性の段階によって、買取金額を変更する買取業者は少なくありません。ダイヤモンドの蛍光性と買取価格がどのように関係するのか見ていきましょう。

蛍光性が弱いほうが相場が高い

ダイヤモンドにおける蛍光性は、弱いほうが買取額が高くなる傾向です。蛍光性は大きく5段階に分けられ、「None(なし)」が最も蛍光性が低く、「Very Strong(とても鮮やか)」が最も高いと判断されます。蛍光性の段階は以下の通りです。

・None
・Faint
・Medium
・Strong
・Very Strong

下へ進むにつれて、蛍光性が強いと判断できます。ダイヤモンドを購入した際に付属される鑑定書にも上記の段階のうちのいずれかが記載されているため、お持ちの方は一度チェックしてみると良いでしょう。

色味が強くなると買取価格が下がりやすくなる

ダイヤモンドにおける蛍光性は、色味が強くなると価格が下がりやすくなる傾向にあります。本来は、蛍光性をチェックしたときには無色であることが好ましいです。しかし、ダイヤモンドによっては、X線や紫外線を照射すると、青や黄色などの鮮やかな色味が生じてしまうことがあり、買取価格に影響してしまいます。

ダイヤモンド業界において権威のある組織「GIA」では、蛍光性の強弱が見た目に大きく影響することはないと公式に明言しています。つまり、肉眼で見る分には、蛍光性が強くても弱くても、ダイヤモンドの輝きや色味にはほとんど影響しません。

ダイヤモンドの売買の際に、上記の事実を正しく認識していない買取店も少なくありません。本来出すべき買取価格よりも安価な金額でダイヤモンドを引き取っている事態は大きな問題と言えるでしょう。

蛍光性についてはさまざまな意見がある

ダイヤモンドの蛍光性に関する意見はさまざまです。前項で蛍光性の強弱がダイヤモンドの見た目にはほとんど影響しないとして触れましたが、国によっては蛍光性の強さが受け入れられていない事実もあります。

実際に、アメリカでは蛍光性は重視されておらず、蛍光性の強弱よりも4C(カット、カラー、カラット、クラリティ)に基づいてダイヤモンドを選ぶ傾向にある一方、ヨーロッパの一部では強い蛍光を示すダイヤモンドは敬遠されます。

蛍光性の強弱を買取価格に反映すべきか否かは、業界内でもまだまだ不明確な部分であると言えるでしょう。

ダイヤモンドは「蛍光性」だけではなく買取業者選びに着目すべき

ダイヤモンドを買取に出すにあたって、注目したいのは蛍光性だけではありません。「どこの買取業者を利用するか」を慎重に検討することも重要です。

GIA.GG(GIAが認めた宝石のスペシャリスト)が在籍している買取業者であれば、蛍光性に関わらず適切にダイヤモンドを評価できるためダイヤモンドの買取先としておすすめです。

とくに、ダイヤモンドの蛍光性が「Medium」「Strong」「Very Strong」などと評価されてしまった場合は、業者によっては買取額を下げる可能性があります。きちんとGIA.GGの在籍する店舗に相談し、適切な額での買取を目指しましょう。

まとめ
今回は、ダイヤモンドにおける蛍光性や買取額への影響などについてご紹介しました。蛍光性はダイヤモンドに特殊な光を当てた際の色味を示すもので、必ずしもダイヤモンドの品質に関わるわけではありません。ダイヤモンドを買取に出したいときには、バイセラジャパンのようにダイヤモンドなどの宝石に精通する店舗に相談することが大切です。
バイセラジャパンでは、ダイヤモンドの蛍光性に関わらず高額買取を実施しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。


>>ダイヤモンド買取についての詳細はこちらをご覧ください<<