本日はPt900タンザナイト0.82ctとダイヤモンド0.41ctがあしらわれたネックレスをお買取させて頂いた実例をご紹介します。鮮やかなパープリッシュブルーを湛えたタンザナイトに、メレではなく存在感のあるダイヤを配したバランスの良いデザインで、石の魅力を損なわないプラチナ枠の仕立ても好評価となりました。鑑別書を同時にご提示いただいたため、石種の確認からグレーディング項目の突合までがスムーズに進み、店頭でのご説明も明瞭に行えました。


【今回のお品物概要】
地金はPt900、トップはタンザナイト0.82ctをセンターに据え、取り巻きとバチカン部に合計0.41ctのダイヤモンドをセッティングしたペンダントネックレスです。タンザナイトは多色性による青紫〜青の色変化が魅力ですが、本個体は正面視で青の発色が強く、わずかな紫味が艶感を引き立てる上質な色相でした。表面小傷は僅少、テーブルの擦れは肉眼で気にならないレベルで、ファセットのエッジも良好に保たれていました。

【査定で重視したポイント】
第一に色の飽和度と透明度、次にカットバランス、続いて蛍光の有無、内包物の位置と見え方を確認しました。タンザナイトは色が濃ければ良いわけではなく、暗転せずに輝きが抜けるかが鍵です。本品は光量の少ない環境でも彩度が落ちにくく、ティルト時のブラウン味も軽微で、日常光下の見栄えが安定していました。加えてダイヤ0.41ctは石留めの精度が高く、ガタつきや爪の歪みが見られなかったため、総合評価でプラスに作用しています。

【プラチナ枠とデザインの影響】
Pt900は比重が高く、白色の地金が青系ストーンの発色を引き立てます。トップとチェーンの整合、プレート刻印、クラスプの動作もチェックし、実使用に支障のない点を確認しました。デザインは流行の可変要素があるため、市場親和性と定番性のバランスを評価軸に採用しています。本品はクラシック寄りの王道フォルムで、季節や装いを問わず需要が見込める点を高く評価しました。

【鑑別書の有無による差】
同一スペックでも、石種とトリートメントの確認資料があるかでご案内のスピードが変わります。今回は鑑別書の提示により、加熱の記載や屈折率の数値など客観項目を即時確認でき、評価根拠を明確にご説明できました。鑑別書がなくても査定は可能ですが、色石は資料があるほうが再販時の安心感に直結し、結果として評価の安定につながります。

【Pt900タンザナイトネックレスの高価買取アドバイス】
鑑別書や購入時の明細が残っていれば一緒にご持参ください。石の由来やメンテ履歴が説明可能となり、評価根拠を裏付けできます。超音波洗浄はタンザナイトには不向きな場合があるため、事前の過度なクリーニングは避け、柔らかい布で軽く拭う程度に留めると安全です。チェーンとトップは同一地金か、刻印に齟齬がないかも事前に確認しておくと査定がスムーズです。

【市場動向とご提示の流れ】
色石相場は需給に応じて変動しますが、タンザナイトは青の発色が良い個体ほど需要が底堅い傾向にあります。当店では地金重量と石評価を分離し、地金は当日の店頭基準、石は色味・透明度・テーブルコンディション・カットの総合で判定し、デザイン価値とあわせて最終額をご説明します。店頭ではルーペ確認を同席のうえ可視化し、どの要素がいくらに反映されたかを丁寧にご案内します。

【コンディションチェックの具体例】
タンザナイトは硬度が十分でも劈開性があるため、角の打痕やテーブルの擦り傷は要注意ポイントです。本品はガードルに微細な擦れがあるのみで、石座とのクリアランスも適切でした。ダイヤは肉眼クリーン、蛍光は弱〜なしで白濁の心配が少ない個体です。チェーンの伸びや溶接の修理痕も見当たらず、総じて良好な外観でのご持参が高評価につながりました。

【評価をさらに高める小さな工夫】
保管時は個別ポーチで石同士が接触しないようにしてください。持参前に台座周りの皮脂汚れを軽く拭うだけでも、第一印象が向上しテーブルの照りを適正に把握しやすくなります。チェーンが絡まっている場合は無理に解かず、そのままお持ちください。無理な力をかけるとロー付け部が伸び、減点の要因になりかねません。

【まとめ】
Pt900タンザナイト0.82ct×ダイヤ0.41ctネックレスは、色の出方とコンディションのバランスが良く、資料のご提示も相まって高評価でのご案内となりました。色石は個体差が大きいからこそ、色相・透明度・カット・テーブル状態の4点を丁寧に拝見し、地金価値と合わせて正確に算出することが重要です。お手持ちの商品のお見積りは以下のフォームからお申し込みください。画像添付や刻印情報の記載があれば、より具体的なご案内が可能です。

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