青の深みと透明感が命のサファイアは「暗く沈んで見えないか」「小傷で評価が下がるのでは」と不安になりやすい宝石です。そこで本日は、K18WG枠にサファイア1.24ctとダイヤ0.10ctを配したリングをお買取させて頂いた実例をもとに、鑑定士が実際に確認する要点と価格が伸びた根拠をわかりやすく解説します。単なる地金計算に依らない“ジュエリーとしての魅力”を丁寧に拾い上げ、納得度の高いご提示につなげたプロセスをご紹介します。

【本日の買取実績概要】
対象はK18WGのサファイアリングで、センターストーンは1.24ct、脇石として計0.10ctのダイヤをセッティング。青の色相はややベルベティで、拡散光下でも暗転しにくく、自然光での色の抜けが良好でした。テーブル面には日常使用由来の微細なスレが見られるものの肉眼での美観は保たれ、ガードル欠けは認められず、爪摩耗も軽微。枠は歪みが少なく、指通りの滑らかさと高さの抑制が装用性を押し上げていました。これらの要素が再販性の裏づけとなり、相場に“使いたいと思える価値”を上乗せする判断材料となりました。

【査定で重視した3つの軸】
第一は「色と明度のバランス」。青の純度、彩度、明度の抜け、色帯の偏りの少なさを複数光源で確認します。第二は「テリと透明感」。テーブルから返る照り、内包物の分布と視認性、窓抜けの有無を総合評価。第三は「作りと装用性」。K18WGの重量と相場に加え、石座の安定、爪の形状、リングの高さやアーム厚が日常使用に適しているかを見極めます。今回の個体は三軸の均衡が良く、宝石価値の上乗せが可能と判断しました。

【コンディションを保つコツ】
・柔らかい布での乾拭きを基本とし、研磨剤や強い薬剤、超音波洗浄は避ける
・他のジュエリーと接触しないよう個別ポーチで保管する
・爪緩みや石のグラつきを感じたら無理な着用を控える
・鑑別書や購入情報があれば一緒にご持参いただくと確認がスムーズです
小さな配慮の積み重ねが艶とエッジを守り、査定時の減点を最小限に抑えます。

【サファイアの豆知識】
サファイアはコランダムの一種で硬度が高い一方、テーブル面の線状スレは光の走りに影響するため注意が必要です。加熱処理は流通標準であり、評価は処理の有無だけでなく、色調の均一性や透明感、健全性の総合で決まります。K18WGは白色光のコントラストで青を冴えさせやすく、手元での清潔感も得られるため、青系ストーンの人気台座として安定した需要があります。

【価格の根拠を可視化】
受付後は外観撮影→石座・爪の健全性→宝石評価(色相・彩度・明度・テリ・内包物)→地金測定→市場性反映の順に進行し、各工程の所見を記録します。数値だけでなく“肉眼で感じる美観”を重視することで、単なるカラット数や相場表にない魅力を適切に価値化します。

【透明性への取り組み】
ジュエリーや貴金属は当社サイトで実際の買取価格を明示しています。他店に多い「買取価格相場」はあくまで目安であり、現物の状態により実際の単価は変動します。私たちは価格交渉を行わず、可能な上限を最初からお客様に提示する方針です。ブランド品は一点ごとの状態や付属品、市場人気で査定が変わるため、固定の価格表は設けていません。

【アクセスサポート(交通費)サービス】
お買取金額が100,000円以上の場合、交通手段を問わず1,000円を交通費としてお渡しします。査定前にクーポン画面をご提示ください。クーポン画面は店舗案内ページをご確認ください。

【よくある不安への回答】
「小傷で大きく下がるのでは」→肉眼美観と耐用性への影響度を重視し、実用上気にならないスレは過度に減点しません。「暗く見える照明がある」→複数光源で検証し、実使用に近い自然光評価を重視します。「地金だけの評価になりがち」→色・テリ・作り・装用性・市場性の総合点で宝石価値を上乗せします。

【お見積りのご案内】
お手持ちの商品のお見積りは以下のフォームからお申し込みください。24時間(1営業日)以内にご返信いたします。写真だけでは質感やテリが伝わりにくいため、気になる点はメモにして添えていただくと確認がスムーズです。ブランド品のお見積りはお電話では承っておりません。宅配も店頭と同水準で丁寧に拝見します。

【最後に】
今回のK18WGサファイア1.24ct×ダイヤ0.10ctリングは、青の抜けとテリ、枠の精度、日常への取り入れやすさが相乗し、地金＋宝石＋市場性の三位一体評価で価値を最大化できました。数字に現れにくい“使いたいと思える魅力”まで丁寧に見極め、納得度の高いご提示を徹底します。眠っているジュエリーの価値をもう一度灯し、次の方へ気持ちよく受け継がれるよう、誠実で分かりやすい査定でサポートします。

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