金の価値が高騰している今、「手元のインゴットをどう売却するか」「まとめて売るべきか、それとも一部だけ現金化すべきか」で迷っている方は少なくありません。特に田中貴金属のK24純金インゴットは流通量が多く、資産価値も高いため、売却時の選択肢や注意点を正しく理解しておくことで、手元に残る金額に大きな差が生まれます。本記事では、実際にK24純金インゴット2.4kg（500g×3本＋300g×3本）の分割買取事例を交えながら、売却方法・注意点・高価査定のポイントを詳しく解説します。

まず大前提として、インゴットは宅配買取サービスやアクセスサポート（交通費）サービスの対象外です。さらにまとめて売却しても1gあたりの単価が有利になることはありません。付属品があっても査定額は変わらない点も覚えておきましょう。特に海外銘柄の場合は、購入日やシリアルが記載された証明書の原本が必須です。また、日本国内の流通経路が不明な密輸や盗品と疑われるインゴットは多数確認されており、不正流通防止のため事前照合が必要です。

今回のケースでは、田中貴金属の純金インゴット計2.4kgを分割買取サービスでお取引しました。このサービスは2012年1月から提供されており、契約書作成のため初回は必ず来店が必要です。加工費や納期、マイナンバー提出は不要で、現金または振込（振込手数料はバイセラジャパン負担）でお支払いが可能です。ただし、1日の上限は200万円までのため、高額取引の場合は複数回の来店または振込手続きが必要です。なお、このサービスは一部だけ売って残りを資産として保有するニーズには対応していません。

一方、「インゴット精錬加工サービス」であれば、一部だけを売却して残りを保有したり家族に分けたりすることが可能です。対象は500gまたは1000gの金インゴットに限られ、プラチナや500g以下の金インゴットは対象外です。加工後は100gインゴットのみの仕上がりで、50gには対応していません。また、LBMA認定やグッドデリバリーバー以外の銘柄は精錬不可ですが、分割買取は銘柄を問わず可能です（いずれも証明書は必要）。

【田中貴金属インゴットの豆知識】 田中貴金属工業のインゴットは、日本国内での流通量と信用度が非常に高く、多くの買取業者が相場上限に近い価格で取引します。これにより、同じ重量・品位の海外インゴットよりも国内取引がスムーズで、現金化までの時間も短縮されやすい傾向があります。

高価査定を狙うコツとしては、買取店ごとの相場比較を行い、その日の金相場が高いタイミングを狙うこと、さらにインゴットの状態や証明書の有無を整えておくことが挙げられます。特に海外インゴットの場合は証明書を紛失すると買取不可になる可能性があるため、売却予定がなくても大切に保管しておくことが重要です。

今回の事例では、金価格が上昇傾向にあるタイミングでの売却だったため、通常よりも高額での査定が可能となりました。バイセラジャパンでは、査定やご相談だけでも利用でき、「以前と比べてどのくらい金額が変わったか」をその場で確認できます。特に経験豊富な鑑定士による迅速かつ正確な査定は、多くのお客様に安心して選ばれています。

インゴット売却を検討している方は、売却方法・対象銘柄・必要書類・税務上の注意点（売却益が発生した場合は確定申告が必要）を事前に把握し、自分に最適な方法を選びましょう。

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